中途採用で、NHKに転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する放送局として、知らない人はいませんね。
このページでは、NHKへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、NHKへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(NHK。うおォンうおォン。)

NHKの転職難易度は非常に高いと言えます。誰もが知るメディアの一つであり、その社会貢献度の高さから新卒・中途問わず人気が高いからです。また、記者は通年採用となっていますが、それ以外の職種は新卒と同様に定期採用となっています。定期採用の場合、30歳以上の方は応募できないので注意が必要です。
中途採用の応募には色々と条件がある為、応募資格の年齢から外れてしまう、転職したいと思った時期と定期採用の時期がずれている等、NHKだけに絞った転職活動はかなり難しいでしょう。転職エージェントに登録すれば、メディア業界の他の求人や、職歴にマッチした思いがけない求人に出会えることもあります。転職活動の幅を広げる為にも、転職エージェントに登録することをおすすめします。

2.NHKへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、NHKへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきNHKの特徴

  • 公共放送を行っており、視聴者からの受信料によって運営されている。
  • 部門ごとに風土は異なるが、公務員のような落ち着いた社風。
  • 住宅補助やクリエイティブ休暇などの福利厚生が充実している。
  • 通年で中途採用の募集があるのは記者のみで、他の職種は新卒と同じ定期採用。
  • 公共放送の重要性を理解し、公平・公正であろうとする人材を求めている。
  • ワークライフバランスは職種により差があるが、全体的に改善傾向にある。
  • 同年代と比較すると給与は比較的高水準であり、景気に左右されにくい。

NHKへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 職種によっては、数年に一度の全国転勤(夏の異動)があるようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.NHKってどんな会社?

項目 内容
会社名 日本放送協会(NHK)
代表者 会長 稲葉 延雄
本部所在地 東京都渋谷区神南2-2-1
設立 昭和25(1950)年6月1日
資本金
主な事業内容 国内放送および国際放送、放送と受信の進歩発達に必要な調査研究、放送法に定められた業務など。
従業員数 1万343人(2022年度)

事業内容

日本で唯一の公共放送機関であるNHKは政府から独立しており、視聴者からの受信料によって運営されています。公共放送の中でも特に「防災・減災報道」はNHKの最大の使命の一つで、フェイクニュースが蔓延する時代に対応し「信頼できる情報」の発信を強化しています。また新時代へのチャレンジとして、出演者と視聴者が同じ仮想空間に参加できる「バーチャル・プラットフォーム」などの研究開発を進めています。

今後の事業展開

NHKは2024年度から2026年度までの経営計画の中で、「健全な民主主義の発達に資する」ことを究極の使命と位置付けています。信頼できる基本的な情報の提供と、民主主義の基盤である多角的な視点を基軸とし、公共放送の役割を果たしていくとしています。またコンテンツ戦略として、デジタルと放送の連携によって災害時の命綱になること、フェイクニュース等の課題に世界の報道機関と連携して対応すること、世界に向けた良質な教育・幼児子どもコンテンツの開発などを挙げています。

インターネット社会実証

NHKは、多くの人がスマホ等で情報を得る時代に、公共メディアとして番組や情報をインターネットで発信する意義や役割、多様化する視聴者ニーズなどについての検証を行っています。例えば、災害時に放送で避難を呼びかけても「避難のスイッチ」がなかなか入らない問題があります。そこで、過去の災害を追体験する災害マップのサービスを利用した場合、今後避難指示が出た時に避難の気持ちが強まるかどうかなどを検証しています。

4.NHKの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

NHKの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 給与は年功序列の傾向が強い。
  • 階級が上がらないと昇給幅は小さい。
  • 記者は他職種より給与が高い。
  • 住宅補助などの福利厚生が充実している。
ワークライフバランス
  • 職種によってはバランスを保つのは難しい。
  • 休暇は取得しやすい。
  • 記者やディレクターは残業が多い傾向。
  • 部署による差が大きい。
社風
  • セクショナリズムが強い。
  • 内向きの組織。
  • 公務員のような雰囲気がある。
  • 真面目できちんとしている人が多い。
成長機会・キャリア開発
  • 部門間の異動が可能。
  • 記者、ディレクターは良い経験が積める。
  • 組織内でしか通用しないスキルが多い。
  • 新しいことにチャレンジしにくい。
入社後のギャップ
  • 内向きの組織で社内の人脈が大事。
  • テレビ局というより新聞社寄り。
  • 東京の記者職に就けるのは1割に満たない。
  • NHKの独自ルールがある。
退職検討理由
  • 地方転勤の繰り返しが辛い。
  • 汎用性のあるキャリアを積めない。
  • ワークライフバランスを向上させたかった。
  • 組織文化に馴染めなかった。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
  • フレックス勤務制度がある。
  • 記者は裁量労働制なので自由に働ける。
  • 短時間勤務制度がある。

給与・福利厚生

給与制度は現在のところ年功序列のようです。若手のうちは仕事量と給与が比例しないという意見がありました。残業代はきっちり出るようですが、働き方改革により残業代を抑制する方向に進んでいる為、相対的に給与が下がっているという声もありました。民放と比べると見劣りするが、世間一般的には多く貰えているようです。
福利厚生は充実しているようで、住宅補助、泊り勤務手当、出張手当、クリエイティブ休暇など様々なものがあるようです。

ワークライフバランス

職種による差があるようですが、全体的にワークライフバランスの意識は高まっているようです。残業が多い部署でもしっかり休みは取るように指示され、年に一度は9連休を取ることを義務付けられるという口コミがありました。報道関連は災害や選挙等があると休みが取りにくい状況が続くようです。記者の方では、突発的に忙しくなるので予定が立てにくいという声がありました。

社風

セクショナリズムが強く縦割りの組織であるという口コミが複数ありました。部門によって全く違う組織であり、他セクションが何をやっているのかよく分からないという声もありました。ただ、会長の方針により人事体系が大きく変わったようなので、今後変わっていく可能性もあります。その他、公務員的なところがある、年配の社員は自社愛が強い等の声が見られました。

成長機会・キャリア開発

やはりNHKという看板は強力で、名刺一枚で基本的に誰とでも会うことができるようです。反響も大きい為、非常にやりがいがあるという声がありました。また、特殊な組織であるがゆえに考え方が独特で、他の会社で通用するようなキャリア開発は難しいかもしれないという意見がいくつかありました。管理部門のような社内向け部署での経験は、民間企業では活かしにくいという声もありました。

入社後のギャップ

テレビ局ではあるが、報道や番組制作を志す人は、民放他社と同じイメージは持たない方がいいという声がありました。新聞のような、あるいはそれ以上の取材内容やコメントの正確性・裏付けが求められるようです。また、思ったより内向きの組織という意見もいくつかありました。安定した財源があり、視聴率を気にせず良いと思ったものを制作できる環境がある為、一般的なテレビ局のイメージとはだいぶ異なるようです。

退職検討理由

数年に一度の全国転勤が辛く、生活設計が立てにくいという意見が複数ありました。4月異動ではなく夏の異動なので、保育園や学校などの手続きが大変だという意見もありました。その他、社風に馴染めなかったという声がありました。NHK独自の文化があり、同業他社から中途で入るとなかなか受け入れられない部分があるようです。

ワークスタイル

コロナ禍を機に在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が普及し、その後も定着しているようです。職種によっては在宅勤務が難しいようですが、可能な部署では希望通りに在宅勤務ができるようです。ただリモートワーク時は残業の時間制約があるようで、業務が多い時は働きにくいという意見もありました。その他、育児や介護の為の短時間勤務が認められており、無理なく働けるという声がありました。
ちゅうちゅう

NHKの知名度は抜群であり、やりがいのある仕事ができるようです。部署によってはリモートワークも定着しており、自分のペースで働くことができるようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.NHKは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

現在、通年でキャリア採用を行っているのは記者のみとなっています。応募資格は社会人としての勤務経験があることで、一定の取材経験もしくは取材経験に相当するキャリアがあることが歓迎条件となっています。
30歳未満の方は新卒枠で応募できます。番組制作、記者、映像制作、アナウンサー、メディアエンジニアなどの職種で募集があります。

求める人材

NHK採用ページには、求める人物像として以下が記されています。

求める人物像(共通&業務ごと)

災害から命を守る。
フェイクの時代に信頼のジャーナリズムを実現する。
情報空間の健全性を確保し、誰もが平和で豊かに暮らせる社会の実現と民主主義の発展に寄与する。
NHKに期待される使命を達成するために、さまざまな専門性を持つ大勢の職員がチームワークを生かして課題に取り組んでいます。
求められる共通の人物像と、専門性をもつプロフェッショナルとして業務ごとに求められる人物像をまとめました。

【共通】
公共放送(メディア)の使命達成のために、他者と協働しながら、必要とされる役割を果たす。倫理観とヒューマニティをもって行動できる。

~以下略~

  • 公共放送の重要性を理解し、公平・公正であろうとする人材を求めている。
  • 高い倫理観を持ち、チームワークを大切にしながら個々の専門性を活かせるような人材を求めている。
  • 誰かの役に立ちたい、視聴者と真摯に向き合いたい、民放ではなく公共メディアの使命を担いたいという気持ちが重要。
NHKの採用情報ページは、社員インタビューや職種別の仕事紹介など内容がかなり充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:
平均年齢:41.7歳(2022年度)
平均勤続年数:17.9年(2022年度)
NHKの平均年収は、非上場につき公開されていません。

 

労働時間

平均残業時間:35~42時間/月
制作の方は、忙しい時とそうでない時の差が激しいようです。忙しい時は土日関係なく仕事が入ることもあるようですが、担当している仕事が一段落したらまとまった休みを取るという働き方が多いようです。職種によってはかなり労働時間が長いこともあるようですが、昔のような過酷さはないという意見もありました。本部勤務か地方勤務かによっても残業時間に差があるようなので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

公共放送の重要性を理解し、公平・公正であろうとする人材を求めているようですね。現時点で、中途採用の通年の募集は記者のみとなっています。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.NHKの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、NHKの求人は見つかりませんでした。ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

現時点で、転職サイトにて公開されている求人はありませんが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.NHKの選考対策

NHKの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
NHKの面接では、民放ではなく公共放送を選んだ理由や体力的・精神的タフさを重視しているようです。どのような視点でニュースを見ているかなども聞かれるようなので、日頃からニュースに対して自分なりの見解を持つよう意識しておくと良いかもしれません。
また、NHKは視聴者からの受信料で活動を行う公共メディアです。民放や一般企業と違い、公金で活動しているという意識をしっかり持っているかは見られているようです。営業の方で、受信料に対してどう思うか等を詳しく聞かれたという口コミがありました。職種に関わらず受信料制度については調べておき、自分の考えをまとめておきましょう。

選考ステップ

NHKの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 1次面接・適性検査

  3. 面接複数回

応募・書類選考

NHKの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
公式サイトからの場合、30歳未満の方は新卒枠での応募が可能です。番組制作や記者、映像取材などの職種で募集があり、地域を特定して応募できます。30歳以上の方は、現時点では記者のみに応募可能です。
このように、公式サイトからだと30歳以上の方は応募できる職種が限られます。転職エージェントに登録すれば、同業他社や希望条件に合う求人を複数紹介してくれるので、効率よく転職活動が進められます。また、大手の転職エージェントは非公開求人を多く持っているので、NHKの隠れ求人にアクセスできるかもしれません。

1次面接・適性検査

<新卒枠で応募する場合>
Web面接と適性検査が行われます。適性検査はSPIで、テストセンターで行われます。書籍等で一通り確認しておきましょう。
<キャリア採用枠で応募する場合>
1次面接と適性検査はWebで行われます。公式サイトに記述がなく口コミも少ない為、実際にどのような適性検査が行われているか分かりません。SPIを中心に復習しておきましょう。

面接複数回

2次面接はWeb上で、3次面接と最終面接は原則として東京で行われるようです。突飛な質問をされることはあまりないようで、志望動機やこれまでの経歴などを中心に聞かれるようです。
実際にされた質問として、以下のようなものが口コミサイトにありました。
  • なぜ公共放送を選んだのか。
  • どんな番組を作りたいか。
  • 世の中で理不尽だと思うことは何か。
  • テレビ業界の嫌なところは何か。
  • 最近のニュースで関心を持ったものについて。
  • NHKの番組で好きなものは何か。
  • 周りに嫌いな人がいるか。
  • 全国転勤だが問題ないか、地方で働くことは可能か。
  • 体力はあるか。
公共放送ということで堅いイメージがあったが、働いている人は個性的で驚くほど多様性に富んでいる、真面目で面白みに欠けると採用されない印象、などの声がありました。また、体育会系が好まれる傾向があり、バイタリティがあるか、体力・精神力があるかなどタフさが求められているという意見もありました。
また、時事問題に関する質問もされるようです。話題になったニュースや関心のあるニュースについては調べ、自分の見解を述べられるようにしておいた方が良いかもしれませんね。それを踏まえて、入局後に何をしたいか、何ができるかをアピールしましょう。

選考の口コミ

映像制作

業種的に勤務時間が不規則になりがちなので、その点が大丈夫か、残業できるかなど確認された。

ディレクター

仕事の特性上、どのような番組を作りたいのかは当然聞かれる為、用意しておく必要がある。中途採用は比較的、積極的に行っている様子だった。 

営業

NHKの存在意義や民放との役割の違い、受信料について考えておくべき。

販促企画

全国転勤が許容できることをアピールした方が面接に通りやすいと思う。

NHKの面接は、基本的に和やかな雰囲気であるようです。たまに厳しい人も混ざっているが、圧迫感を感じるようなことはなかったという口コミもありました。意地悪な質問は少ないようなので、落ち着いて受け答えしましょう。転職エージェントで模擬面接をしてもらってから本番に臨むのもおすすめです。

8.NHKへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、NHKへの転職意欲は高まりましたか?

NHKに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、NHKに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、NHKの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、NHKに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、NHKの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、NHKの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、NHKに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、NHKのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、NHKに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、NHKの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.NHKへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
NHKに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • NHKの求人について、取り扱い実績がある。
  • NHKへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • NHK以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。NHKへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。NHKへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、NHKへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • NHKへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • NHK側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
NHKへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
NHKへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
NHKへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

NHKの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)