中途採用で、パナソニックに転職したい、と考えている方は多いかと思います。総合電機メーカーとして、知名度抜群の有名企業ですね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、パナソニックへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、パナソニックへの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、パナソニックへの転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがパナソニックに転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、パナソニックに理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

パナソニックに転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。

リアルリアル

(パナソニック。うおォンうおォン。)

次章以降で詳細について触れますが、パナソニックへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきパナソニックの特徴

  • 国内家電シェアNo.1であり、住宅、自動車関連事業なども手掛ける総合エレクトロニクスメーカー。
  • 平均勤続年数が長く、堅実で人の育成を大切にする社風。
  • カフェテリアプランを導入しており、自分で手当てを選べる。
  • 募集中の職種は細分化されており、エンジニアを多めに募集。
  • 職種により差はあるが、英語力、さらには中国語力が歓迎される。
  • 部署により違いはあるが、20時以降の残業には上司の許可が必要。
  • 給与は大手企業だけに安定している。

パナソニックへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • エンジニアでは高い専門性が必要とされている為、自分の専門分野とマッチングしているか注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

2.パナソニックってどんな会社?

項目 内容
会社名 パナソニック株式会社
代表取締役社長 津賀 一宏
本社所在地 大阪府門真市大字門真1006番地
設立 1935年(昭和10年)12月15日
資本金 2,587億円
主な事業内容

部品から家庭用電子機器、電化製品、FA機器、情報通信機器、および住宅関連機器等に至るまでの生産、販売、サービスを行う総合エレクトロニクスメーカー

従業員数 274,143名(連結)

事業内容

パナソニックは4つのカンパニー体制を骨格とした事業運営を行っています。
  1. アプライアンス社
  2. エコソリューションズ社
  3. コネクティッドソリューション社
  4. オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
アプライアンス社は、家電、空調関連製品、食品流通、デバイスの開発・製造・販売の事業を行っている会社です。エコソリューションズ社は、住宅やビル・公共エリアなどを事業領域とし、快適に暮らせる空間を実現しています。太陽光発電・蓄電システムなども提供しています。コネクティッドソリューション社は、「流通」「物流」「エンターテイメント」「パブリック」「アビオニクス」「製造」の6つを重点事業領域としています。オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載インフォテインメント、車載エレクトロニクス、電池、デバイス、半導体などBtoB事業を領域としています。

今後の事業展開

パナソニックは現在、「家電」「住宅」「車載」「BtoB」の4つの事業展開を行っています。「家電」の中ではエアコン、スモールビルトイン(電子レンジ、食洗機、健康家電など)を高成長事業として重点的に投資していく考えです。また今後の成長への布石として、サンフランシスコに拠点を置くベンチャーキャピタルであるスクラムベンチャーズとの合弁会社を設立し、AIとロボティクスを活用した家電開発に着手しています。
「車載」では特に安全分野、環境分野の成長率が高く、安全分野では画像処理技術を中核とするADAS事業が成長をけん引しており、今後は自動駐車システム、自動運転システムといった、より複雑なシステムを納入していくとしています。またBtoBを主力事業にするとし、例えば自動車関連事業などには大幅な設備投資を行う考えです。

海外展開

パナソニックは、国内同様海外市場向けにも家電のプレミアム戦略を推し進めていますが、海外展開において地域適格商品の創出が重要であると示しています。各国の独自の価値観に見合った製品を提案していき、製販一体での高収益製品の販売を加速していく考えです。またパナソニックは、住宅設備の海外事業を活性化させています。大きな伸びが見込めない国内市場から、住宅設備の投資が増加している中国、インド、東南アジアなどへと市場を広げていくとしています。

3.パナソニックは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、営業、企画・管理、技術職など多岐にわたっていますが、エンジニアを広く募集しているようです。募集のほとんどが細分化されており、具体的な開発単位での募集となっています。(車載・動力向けリチウムイオン電池の機構設計など)中には博士号が必要条件となっているものや業務経験が8~10年あると望ましいとなっているものなど、より高い専門性が求められる募集もあるようです。

求める人材

やはり即戦力が求められており、英語力がある方は優遇されるようです。また、パナソニックの事業のいずれかに関する専門知識や業界知識がある方は、職種経験問わず歓迎されるようです。
パナソニック採用ページには、求める人材像として以下が記されています。

『私たちが求める「人」は、「大きな夢と高い志を持ち、チャレンジし続ける人」

「世界で戦える、尖った強みを持った人」「新たな価値を創造し、変革を起こせる人」

創業100年を迎えたパナソニックの過去や前例にとらわれることなく、世界を舞台に活躍し続け、未知の世界を切り拓いていく覚悟を持った人材を求めています。』

このメッセージから、やや保守的な社風と感じている人が多い中、新しい風を吹き込んでくれるようなグローバルな人材を求めていると考えられます。そしてやはり求める人材像のトップにも、創業者の『ものをつくる前に、人をつくる』という言葉が掲げられていました。この言葉は何よりもパナソニックが大切にしている理念を表しているのだと感じます。この理念を理解し共感できることが求められると言えるのではないでしょうか。
またパナソニックグループすべての経営活動の根幹をなす「経営理念」として以下が示されています。

『私たちの使命は、生産・販売活動を通じて社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること』

この言葉から、単なる成果だけでなく社会貢献に意義を見出す人を求めていると感じます。パナソニックのホームページには採用情報が詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。また4つのカンパニー毎に詳細な情報も載っていますので、一度覗いてみることをおすすめします。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:768万円 (2018年3月現在) 
平均年齢:45.6歳(2018年3月現在)
平均勤続年数:22.9年(2017年11月現在)

労働時間

平均残業時間:20~30時間/月
課長クラス未満は完全週休二日制であり、休日にメールの返信をするなどは原則禁止となっているようです。長期連休も長く設定されており、年休を取得しやすい環境のようです。また働き方改革が急速に進み、定時退社日の徹底が行われているとのことです。残業は20時までとなっており、それ以降は申請が必要ということなので、部署にもよりますが残業はそれほど多くないと言えるかもしれません。
フレックスや時短勤務、在宅勤務制度など、労働時間を自分で調節することが可能のようです。ただ、管理職の場合は労働時間が長いという意見もありましたので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

より高い専門知識を持つ人材を求めていると考えられます。自分の専門分野とうまくマッチングすれば、大きな飛躍が期待できそうですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

4.パナソニックの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、営業、企画・管理、技術職など様々な職種の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • スタッフ・営業系より、エンジニア系を多く募集。
  • エンジニア系では、具体的な開発単位での募集(断熱シートのプロセス開発、リチウムイオン電池セルの開発など)。
  • スタッフ系では調達分野が多い。
グループ会社の募集も多いようです。エンジニア募集の中には、英語力に加え中国語もできることが歓迎条件となっているものもあります。中国語ができる方は、チャンスかもしれません。必須要件は、募集職種により細かく提示されているので、一度パナソニックの採用ページや転職サイトを訪れて確認することをおすすめします。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

5.パナソニックの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他

項目 コメント
給与・福利厚生
  • 給与は大手企業だけに安定している。
  • 一部の部門で裁量労働制を導入しており、短時間労働でも高収入を得ることが可能。
  • 格付けで給与が決まる。昇格しないと大きな昇給はない。
  • 残業代は申請した分だけきちんと支払われる。
  • カフェテリアプランを導入しており、自分に必要な手当てを選べる。
ワークライフバランス
  • 20時以降の残業には上司の許可が必要。
  • 有休は取りやすく、理由を述べる必要もない。
  • フレックス制であり、勤務時間の調整が可能。
  • 一週間に一日以上の定時退社日が設定されている。
社風
  • 帰属意識が高く、創業者の理念が徹底している。
  • 年功序列型、昔ながらの大企業。
  • 法令遵守が徹底しており、クリーンな会社。
  • リスクは避ける堅実な社風。
成長機会・キャリア開発
  • 色々な仕事を任されるので成長の機会は多い。
  • 目的意識の高い人が多く、人脈が作れる。
  • 自分の望む部署に異動できるチャンスがある。
  • 大企業ゆえ多くの人と交渉が出来、コミュニケーション能力が鍛えられる。
入社後のギャップ
  • 事業部間に壁がある。
  • 商品、サービスが想像以上に幅広い分野に広がっている。
  • 学部不問の職種だったが、思ったより専門知識が必要だった。
  • 積極性は控えめで、保守的な人が多かった。
退職検討理由
  • キャリアアップを考えて退職した。
  • 社内調整が多く大変だった。
  • 仕事のできない社員も雇用が守られており、自分にチャンスが回ってこない。
  • 会社が大きすぎて、一つのことの許可をもらうのに手順が多すぎる。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の導入が急速に進んだ。
  • コロナ以前から時差出勤が導入されている。
  • オフィス出社率を50%以下に抑えている。
  • コアタイムなしのフレックスタイム制度がある。

給与・福利厚生

給与は比較的安定した支給が行われており、満足と考えている人が多いようです。評価方法が会社業績×部門業績×個人業績であるため、部門間の不公平感が多少あると考えている方もいるようです。また社員はそれぞれ格付けされており、その格付けを基に基本給が決定されていて、ある程度給与が上がると普通の評価では給与が下がる為、常に良い評価をとる必要があるとのことです。
福利厚生は毎年付与されるポイントを使うことができ、カフェテリアプランの幅広いメニューの中から選択することができるとのことです。また、単身赴任者や転勤者への福利厚生が充実しているという情報もありました。

ワークライフバランス

会社の方針としてワークライフバランスを重視しており、有休を取りやすい雰囲気があり、一週間に一日以上の定時退社日が設定されているとのことです。会社から原則20時には退社するように通達があり、これまでよりだいぶ働きやすくなったという意見もありました。女性が働きやすい環境が整えられているという意見も多数ありました。時短、在宅勤務をはじめ、様々なスタイルでの業務が可能であり、上司の理解を得やすいとのことです。

社風

創業者である松下幸之助の理念を今も大切にしており、現場までよく浸透しているとのことです。人を大切にする風土があり、やりたいことがあると応援して実現させてくれる風土があると感じている人もいらっしゃいました。また、コンプライアンス意識が高く、真面目でクリーンな印象を持っている人が多いと感じました。一方でやや保守的であり、変化を望まない体質もあるようです。

成長機会・キャリア開発

基本「任せて任さず」。担当者に任せるけれど責任は責任者が取るという理念で、担当者としてやりがいがあると感じている方もいらっしゃいました。どの部署も海外展開は必須であり、グローバルにビジネスを考える癖付けができるという意見もありました。総合的に成長させてもらえたと感じ、その後のキャリア開発も有意義であったという意見もあり、創業者の「人を育てる」という理念がしっかりと息づいている会社のようです。

入社後のギャップ

パナソニックはカンパニー体制をとっており、どのカンパニーのどの事業部に配属されるかにより、色々と変わってくるようです。またグローバルな視点を持てると感じている人がいる一方で、古い風習が多く残っていたりと思ったより古い感じがする会社だった、と感じている人もいるようです。また、思った以上に保守的な企業風土だったという意見も目立ちました。

退職検討理由

大企業ならではのことに不満を感じて、退職を決めた方が多いように感じました。意思決定の為にいくつも関所があったり、社内調整が大変だったり、動き出すのが遅いという問題があるようです。仕事にスピード感を求め、すぐに結果を求めたい方には物足りなく感じるかもしれません。非常に良い会社であるが、大企業特有の根回しや社内政治に時間を取られるのが嫌だったという意見も見られました。基本的には良いと感じながらも、様々な理由から退職を決めた方が多いようです。

ワークスタイル

パナソニックは2006年から「e-Work」の名称で、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)に取り組んできました。また、在宅勤務にとどまらず、営業職などを対象とした出社を義務付けない「モバイル勤務制度」の導入や、ビデオ会議を実施するなど場所を選ばない働き方に取り組んでいます。
このように以前から在宅勤務の環境が整っていた為、新型コロナの流行後に新規に導入したものはないということです。制度としては既に完成されているので、今後ますます活用されていくと考えられます。
ちゅうちゅう

大企業ならではの安定感、堅実な社風、人を育成する風土など、魅力のある会社のようです。勤務時間も調整可能であり、ワークライフバランスも取りやすそうですね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

6.パナソニックへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、パナソニックへの転職意欲は高まりましたか?

パナソニックに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、パナソニックに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、パナソニックの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、パナソニックに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、パナソニックの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、パナソニックの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、パナソニックに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、パナソニックのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、パナソニックに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、パナソニックの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

7.パナソニックへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
パナソニックに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • パナソニックの求人について、取り扱い実績がある。
  • パナソニックへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • パナソニック以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
  登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。パナソニックへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。パナソニックへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、パナソニックへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • パナソニックへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • パナソニック側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
パナソニックへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

8.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
パナソニックへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
パナソニックへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

パナソニック攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)