中途採用で、ヤマハに転職したい、と考えている方は多いかと思います。世界を代表する楽器メーカーとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、ヤマハへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ヤマハへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ヤマハ。うおォンうおォン。)

ヤマハの転職難易度は高いと言えます。特に音楽に詳しくなくても、ヤマハの名前を知らない人はいないというくらい世界的に有名な企業です。知名度が高ければ求職者からの人気も高く、かなりの応募倍率になると予想されます。専門的な知識や英語力(基本的にTOEIC600点以上)が必要な職種も多く、しっかりと準備をしなければ内定は難しいでしょう。
まず、有名企業は書類選考突破が難しいです。応募数が多い為、なんとなく作成した書類では通らないのです。書類通過率を上げたい方は、転職エージェントを利用してみましょう。転職エージェントは、企業ごとにどのような点を強くアピールすべきか分かっているので、効果的な書類が作成できます。
また、職歴5年未満の方は第二新卒として、新卒同様にポテンシャルを見て採用してもらうことが可能です。コース別採用なので応募職種を細かく選べませんが、職歴が浅い方は第二新卒として応募することをおすすめします。

2.ヤマハへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、ヤマハへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきヤマハの特徴

  • グローバル楽器市場でNo.1のシェアを誇る楽器メーカー。
  • 楽器好きな社員が多く、住宅補助などの福利厚生も充実している。
  • 品質保証、ハードウェア開発、生産技術、ITアーキテクトなど幅広い職種で募集がある。
  • 高い専門性や英語力を持った、即戦力となる人材を求めている。
  • 残業は少なめで、ワークライフバランスの良い会社。
  • 給与は業界平均に比べて高く、安定している。

ヤマハへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 楽器事業が主力だがそれ以外の事業もあり、音楽に直接関わらない仕事も多くあるので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.ヤマハってどんな会社?

項目 内容
会社名 ヤマハ株式会社
代表者 代表執行役社長 山浦 敦
本社所在地 静岡県浜松市中区中沢町10番1号
創業 1887年(明治20年)
資本金 285億34百万円(2024年3月末現在)
主な事業内容 楽器事業(ピアノ、電子楽器、管・弦・打楽器等の製造販売等)、音響機器事業(オーディオ、業務用音響機器、情報通信機器等の製造販売)、その他事業(電子部品事業、自動車用内装部品事業、FA機器事業等)を展開。
従業員数 連結:19,644名(2024年3月末現在)

事業内容

皆さんもご存じの通り、ヤマハは国内外問わず抜群の知名度を誇る楽器メーカーです。輸入オルガンの修理依頼をきっけとして国産オルガンの製作に踏み切り、その後ピアノの製造を開始しました。現在では音・音楽をコアに以下の三つの領域でグローバルに事業展開しています。
  1. 楽器事業(ピアノ、電子楽器、音楽教室など)
  2. 音響機器(ホームオーディオ、コンテンツ制作・配信など)
  3. その他(自動車用内装部品、FA機器、ゴルフ用品など)
売上収益の約65%が楽器事業によるもので、ヤマハはグローバル楽器市場でNo.1のシェアを持っています。楽器の製造・販売の他、音響機器、車載オーディオ、FA機器など多方面に事業を展開しています。

今後の事業展開

ヤマハの中期経営計画の基本方針「成長力を高める」において、大きな原動力となっているのがギター事業です。ギター事業の売り上げ収益は2023年3月期までの10年間で約3倍に成長しており、今後も大幅な増収が見込まれます。更なる成長のカギとして、商品ラインアップの拡充と、販売額ベースで市場の5割以上を占める中高級モデルの売上拡大を挙げています。

海外展開

約60年にわたる積極的なグローバル展開によってヤマハ製品は世界中に広がっており、海外に51のグループ会社があります。ヤマハの主力事業である楽器事業においては、2023年の海外売上高比率は85%を超えており、主力製品の電子楽器は1,030億円の売上収益を誇ります。ヤマハは海外戦略として新興国の中間所得層の取り込みを掲げており、中国、インド、フィリピンの市場を拡大させています。

4.ヤマハの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

ヤマハの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 地方都市ではかなり高い給与水準。
  • 実力主義と年功序列が混ざっている。
  • 賞与は個人差が出にくい。
  • 住宅補助が充実。
ワークライフバランス
  • 有休は取りやすく、積極的に取るように言われる。
  • 組合が強く、ワークライフバランスは良好。
  • オンオフがはっきりしている。
  • 浜松本社は保育園が併設されている。
社風
  • 堅実で安定した社風。
  • 伝統を重んじる社風。
  • 楽器好きの社員が多い。
  • デジタルに対するリテラシーが低い。
成長機会・キャリア開発
  • 海外出張の機会が多い。
  • 楽器以外の事業だと成長は難しい。
  • 上司とキャリア面談の機会がある。
  • 手を挙げれば挑戦させてくれる環境。
入社後のギャップ
  • 転勤や異動が多い。
  • 想像以上に、楽器が趣味でないと肩身が狭い。
  • 実際に製品に関われる仕事は少ない。
  • バリバリ働ける環境ではなかった。
退職検討理由
  • 仕事内容が単調だった。
  • もっと高収入が得られる業界に転職しようと思った。
  • 楽器事業以外の事業の将来性に不安がある。
  • 楽器事業に携わっていない場合、昇進に不利だから。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
  • フレックスタイム制度がある。
  • 時短勤務ができる。
  • 種類によっては副業可能。

給与・福利厚生

給与に関しては、飛び抜けて高いわけではないけれど満足しているという口コミが多かったです。県内のメーカーではトップクラスである、浜松では高給などの意見がありました。評価は完全実力主義というわけではないようです。また、管理職に上がるにはTOEICのスコアが必要となっているようです。
福利厚生は、住宅補助が充実しているという口コミが多くありました。その他、財形貯蓄や寮、持株会、転勤社宅制度などがあるようです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは良い、働きやすい環境であるという意見が多かったです。会社としてワークライフバランスを取るように強く求めている雰囲気があり、繁忙期でも長時間残業しにくいという声がありました。産休・育休の制度や仕組みがしっかりと設計されており、子育て世代も働きやすい環境があるようです。

社風

強力な競合相手がいないせいか、ガツガツとした競争意識や改善意識は低く、のんびりとした社風であるという声がありました。商材が楽器・音響機器であるため、プライベートで楽器を楽しんでいる社員も多いようです。全体的には保守的な組織体制ではあるが、一部では新しいことにチャレンジするための支援や活動の場が設けられており、時代の変化に合わせて変わっていこうとしているという声もありました。

成長機会・キャリア開発

売上の海外比率が高く、海外出張の機会は多いようです。海外赴任を望めば大いに歓迎されるという情報もあったので、グローバルな仕事に興味がある方に向いているかもしれません。また、手を挙げればやりたいことに挑戦させてもらえる環境があり、新しい経験を積む機会が多いという意見もありました。

入社後のギャップ

事業の中核を担っているのは楽器ですが、それ以外にも音響機器、ゴルフ、半導体などの事業を展開しており、事業によって組織の風土も異なるので楽器だけのイメージで入社するとギャップがあるかもしれないという意見がありました。また、楽器が趣味でないと肩身が狭いという意見と、音楽好きでなくても特に問題ないという意見があったので、人それぞれのようです。

退職検討理由

キャリアアップの為に退職を検討している方が多いようです。大企業なので裁量権が小さく、何かを成し遂げたいときにフットワーク軽く動くのは難しい、小さい会社で一からチャレンジしたいという声がありました。また、IT系などもっと給与の高い業界に転職しようと思い、退職を検討したという意見がありました。

ワークスタイル

コロナ禍を機に在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が浸透し、職種によってはフルリモートも可能だという口コミがありました。運用は部門ごとに異なるようで、業務内容的にリモートワークできない部門もあれば、自由にリモートワークと出社を組み合わせて働ける部門もあるようです。
ちゅうちゅう

給与は業界平均より高く安定しており、住宅補助がかなり手厚いようです。ワークライフバランスが良いという口コミが多かったので、仕事だけではなくプライベートも大事にしたいという方に向いているかもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.ヤマハは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、品質保証、ハードウェア開発、生産技術、ITアーキテクト、海外営業などがありました。現時点では幅広い職種で募集しているようです。職種は限られますが、契約社員の募集もありました。
募集している職種の数は多いですが、ほとんどが募集人数1名となっています。また、職種によっては一定以上の英語力や海外駐在経験が歓迎条件となっています。海外出張の可能性がある職種も多いようです。

求める人材

  • 高い専門性を持った、即戦力となる人材を求めている。英語や中国語など語学力が求められる職種もある。
  • 未知のことにも積極的に挑戦し、主体的に業務遂行できることを望んでいる。
  • ヤマハフィロソフィーに共感し、誠実に仕事に取り組み続ける謙虚な姿勢を持つ人材を求めている。

ヤマハウェイ

ヤマハグループで働く全ての従業員が、企業理念を具現化するために、日々、何を意識し、どのように行動すべきかを“行動指針”として示したものです。

志を抱く 【志】 誠実に取り組む 【誠実】
自らが動く 【自発】 枠を超える 【挑戦】
やり切る 【執着】

ヤマハの採用情報ページには、社員の方のインタビューや職種紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。また、浜松での生活について紹介があります。Iターンを考えている方に参考になるかもしれません。

給料(年収)

平均年間給与:872万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:44.8歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:19.4年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:21~26時間/月
基本的に残業は少なく、ほとんどない部署もあるとのことです。労働組合がしっかりしており、残業時間が減少傾向にあるという口コミもありました。また、毎月第二、第四金曜日は所定の時間までに完全退社する「一斉カエルDay」を実施するなど、会社として労働時間を少なくする取り組みを行っているようです。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようです。海外とのやり取りも多く、英語などの語学力に長けた即戦力となる人材を求めているようです。残業時間は少なめのようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.ヤマハの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、システム開発、セキュリティエンジニア、社内システム企画、商品企画、営業等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 幅広い職種で多くの求人がある。
  • 職種によっては、楽器の演奏経験や興味があることが応募資格となっている。
  • TOEIC600点以上あることが歓迎条件となっている求人が多い。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.ヤマハの選考対策

ヤマハの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
ヤマハの面接では、志望度の高さや、これまでの経験を活かしてどのようなことができるのかを重視しているようです。入社熱意を問うような質問や、将来のことに関する質問をされたという口コミがありました。また成功体験よりも、苦労した経験や、困難な状況をどのように乗り越えたかについて聞かれることが多いようです。
英語力はどの職種も歓迎されるようです。応募資格にTOEICのスコアが明示されている求人が多く、ネイティブとのコミュニケーションに支障がないレベルが要求されるものもあります。英語力に自信のある方は、ぜひアピールしましょう。

選考ステップ

ヤマハの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 一次面接準備(適性検査、自己紹介書提出)

  3. 一次面接

  4. 最終選考

応募・書類選考

ヤマハの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
企業公式サイトからの応募もよいですが、転職サイトを各種調べたところ、多くの公開求人がありました。公式サイトには載せていない求人がある可能性もあるので、転職エージェント経由での応募がおすすめです。また、転職エージェントによって扱っている求人が異なるので、複数の転職エージェント利用が望ましいです。
職歴5年未満の方は第二新卒として応募できます。新卒と同様の選考スケジュールになりますので、エントリー期間に注意してください。第二新卒では、職種ごとの応募ではなくコース別採用となっています。

一次面接準備(適性検査、自己紹介書提出)

一次面接前に適性検査を受検しますが、口コミが少なく、何が行われているのか正確には分かりません。能力検査はなく性格テストのみだったという口コミが一部ありました。参考までに、新卒採用ではSPI(言語、非言語、性格テスト)が実施されているようです。念のため、SPIを復習しておいたほうが良いかもしれません。
自己紹介書に関しては情報がなく、詳細は分かりません。一般的に、職務経歴のない新卒の場合は、履歴書に書ききれなかった自己PRや志望理由等を盛り込みます。中途採用の場合は、職務経歴を中心に作成することになると思います。

面接

一次面接は、会社概要・採用条件・業務内容の説明と、部門担当者との面談になります。最終選考は役員面談となります。面接では、志望理由や職務経歴など基本的な質問が多く、答えにくい質問はあまりなかったという口コミが見られました。
実際に以下のような質問がされたようです。
  • 将来の夢について。
  • これまでの経験で躓いたこと。
  • 苦労したことや克服したことを論理的に説明。
  • 苦手な人への対処方法。
  • 英語は得意か。
  • キャリアパスに対する不安はあるか。
  • ベンダーコントロールの経験はあるか。
  • 転職することに後悔はないか。
  • 仕事のモットーは何か。
職種によりますが、特に音楽の知識を求められることはなかったという口コミがありました。また、これから会社として英語力を高めていく考えがあり、現在進行形で英語を勉強している、もしくは興味があるので今後勉強してきたいという気持ちがあると高評価につながるようです。
その他、集団の中での自分の位置や役割を聞いてきた印象があるので、それに対する受け答えの準備をしっかりしておくと会話が円滑に進むと感じたという意見がありました。面接が会話形式で進行する為、コミュニケーション能力は高い方がいいという口コミもありました。

選考の口コミ

広報

基本的な質問が多く、意表を突くような質問はなかった。 

営業

浜松だけど大丈夫か、という地域的な確認があった。

法人営業

楽器屋のアルバイト経験を興味深く聞かれたのが印象的だった。

出版・印刷

様々なことを聞かれる。企業のホームページを見て知識を入れておくとよい。 

ヤマハの面接は和やかな雰囲気の中で進められるようです。会話ベースで進行するのでリラックスして臨めた、面接官がとても誠実でホワイトな会社なのが伝わってきた等の口コミがありました。きちんと面接官の自己紹介もあり、面接という短い間でも人柄の良さを感じたという声もありました。

8.ヤマハへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、ヤマハへの転職意欲は高まりましたか?

ヤマハに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ヤマハに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、ヤマハの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、ヤマハに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、ヤマハの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ヤマハの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ヤマハに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ヤマハのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、ヤマハに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ヤマハの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.ヤマハへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ヤマハに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • ヤマハの求人について、取り扱い実績がある。
  • ヤマハへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • ヤマハ以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。ヤマハへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。ヤマハへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ヤマハへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ヤマハへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ヤマハ側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ヤマハへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
ヤマハへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ヤマハへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

ヤマハの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)